2019年4月24日
衛星搭載ライダーに関するプロジェクト調査委員会
2016年12月19日のレーザ・レーダ研究会・調査委員会報告の第一次報告によると、今後、研究会をあげて取り組むべき大規模プロジェクト研究課題の一つとして衛星搭載ライダーが挙げられている。一方、2019年3月1日開催されたレーザセンシング学会の大気ライダー研究会では、衛星搭載大気ライダーミッションの将来計画に関するパネルディスカッションが行われ、25の学会・関連団体からなる「今後の宇宙開発体制のあり方に関するタスクフォース会合・リモートセンシング分科会(TF)」が2018年11月に行った衛星地球観測ミッション公募の一次審査を通過した「衛星搭載ドップラー風ライダーによる全球風観測」、「衛星搭載水蒸気測定用差分吸収ライダー(DIAL)の技術実証」、「多波長偏光・高スペクトル分解ライダー」に関して活発な議論が行われた。これらの提案は2019年5月に開催される日本地球惑星科学連合(JpGU)で二次審査が行われることになっている。他方、JAXAではISS搭載植生観測用ライダー(MOLI)の開発を進めている。また、上記第一次報告では、この他に気温観測用ライダーなどについても必要性が述べられている。
このような背景を基に、レーザセンシング学会として、将来の衛星搭載ライダーの実現を目指して、科学的にも技術的にも支援していくことは大変重要であると考えられることから、衛星搭載ライダーに関するプロジェクト調査委員会の設置するものである。
委員会のタスク(果たすべき作業):上記各提案についての社会的・科学的な必要性と現在の技術的達成度、今後解決すべき課題や米国、EUおよび中国などを中心とした世界的な動向などについて調査を行い、その結果はレーザセンシング学会の論文や解説としてまとめる。
委員長 内野修
副委員長 石井昌憲
委員 阿保真、五十嵐保、岡本創、久世宏明、酒井哲、境澤大亮、
柴田隆、津田卓雄、長澤親生、西澤智明